花柳界用語豆辞典
花柳界には独特の言い回しや言葉があります。一般化して使われている言葉も見受けられますね。
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端唄(はうた)
小品の三味線歌曲。江戸時代に大成した。小唄は端唄から派生したものです。
箱屋(はこや)
芸者の引き着の着付け、送迎、玉代の集金などをする男性の職業。
主に三味線の箱を運んでいたことからこう呼ばれた。置屋、芸者、料亭からの祝儀が収入源であった。現在、東京に箱屋はいない。
半玉(はんぎょく)
芸者見習いの少女の事で、玉代(花代の項目を参照)が芸者の半分だったことからこう呼ばれた。京都でいう舞妓にあたる。
芸妓の雛だから雛妓とも言う。宴席ではもっぱらお酌ばかりするところから、「お酌(おしゃく)」。半衿が赤いことから「赤衿(あかえり)」とも呼ばれた。お客様にからかわれると「あら、よございますよ。」と答えたことから明治中期頃までは「あらよござい」と呼ばれたこともある。半玉のドレスコードについてはこちらをご覧下さい。
昔、玉代が半分だったことから命名された言葉。現在では芸者も半玉も玉代は同じです。
左褄を取る(ひだりつまをとる)
芸者になる事をさす。引着の褄を左手で持つことから転じた。左手で褄を持つと、着物と長襦袢の合わせ目が反対になるため、男性の手が入りにくくなる。これは「芸は売っても身体は売らない」という意思表示。
罰盃(ばつさかづき)
お座敷遊びで負けた人が飲むお酒。
左褄を取る(ひだりつまをとる)
芸者になる事をさす。引着の褄を左手で持つことから転じた。左手で褄を持つと、着物と長襦袢の合わせ目が反対になるため、男性の手が入りにくくなる。これは「芸は売っても身体は売らない」という意思表示。
太棹(ふとざお)
義太夫三味線。大きく厚い撥を用いる。近年注目の集まっている津軽三味線もこの一種。
待合(まちあい)
待合茶屋の略。かつて花柳界で宴席を開きたい客は待合いで貸席を利用する仕組みになっていた。料理はここで作らず、料理屋から取り寄せ、宿泊も出来たので、現在の料亭とは果たす役割も異なる。現在ではそのほとんどが廃業に追い込まれたが、料亭に改装して営業しているところもある。
約束(やくそく)
お座敷のご予約の事。
洋髪(ようはつ)
江戸時代以降もも依然として結われた日本髪に対して、西洋風の髪の結い方のこと。和洋折衷ともいえる、束髪、夜会巻き、耳隠し、ラヂオ巻き、行方不明髷、等の洋服、和服双方に合う髪型。芸者をお座敷に呼ぶとき、「洋髪でいいですか?それとも日本髪(島田)にしますか?」と尋ねられたら、普通の着物姿でいいですか?それとも白塗りに日本髪で言った方がいいですか?という問いです。