ホーム > 芸者と半玉 -- ドレスコードから知る半玉と芸者の違い
芸者と半玉 --ドレスコードから知る半玉と芸者の違い
芸者と言われて思い浮かべるのは京都の芸舞妓。
大井の芸者も同じ格好をしているの?いいえ。そうではありません。
芸者の髪型は島田。丸みを出さず、全体的にすっきりと粋な結い方になります。簪や櫛も半玉に比べ、シックなものに。お姉さん芸者はつぶし島田になります。
半玉は桃割れ。明治以降、少女の髪型の定番として結われてきた髪型です。全体に丸く可愛らしい雰囲気の結い方。凝った細工の季節の花簪を挿します。
昔は半玉の事を赤衿と呼んだくらいで赤い半衿。キャリアを積むと白い刺繍が増え、前から見ると白衿に見えるようになりますが刺繍は前だけで背中から見ると、内側は赤。
関西の芸妓はお太鼓や角だしに結ばれることが多いようですが、東京の芸者は柳結び。腰の上で柳の枝のようにゆらゆらと揺れる帯は艶っぽく、粋。
半玉は裾を引かず、帯も後見結というのが一般的ですが、華やかな姿とお客様に喜んで頂けるようまつ乃家の半玉はだらりの帯です。
半玉は関西の舞妓のようにぽっくり(おこぼ)は履きません。半玉、芸者ともに履物は後丸の下駄です。台の塗りや鼻緒に特に決まりはなく、各人の好みで選ばれます。