花柳界用語豆辞典
花柳界には独特の言い回しや言葉があります。一般化して使われている言葉も見受けられますね。
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からげ
引き着(お引きずり・出の衣装)でない一般的な普通のきもののこと。京都のほうでは「そんなり」ともいう。
太鼓持ち(たいこもち)
太鼓持ちの由来にはいくつかの説があり、どれが本当なのかは定かではない。
「ある殿様が家来を集めて賑やかに宴会をした時、鉦(かね)の役は鉦を持って踊った。鉦を持たない者は太鼓を持って打った。それで金(鉦)持ちの席で鉦を持たないでご機嫌を取り結んで遊ぶから太鼓持ちなった。」という説と、
「太鼓の好きな殿様が、太鼓打ちの名人を自分の座敷に呼んだ。当時は太鼓に台が無く、弟子が太鼓を支えて打つものでした。その弟子は太鼓を持つのが上手だったので、名人のお伴に重用されました。それが他の弟子からは師匠におべっかばっかり使い、調子の野郎だとの嫉妬をかい、太鼓を持つ機嫌取りの上手い弟子を太鼓持ちと呼ぶようになった。」という説。
「豊臣秀吉の家臣で曾呂利新左衛門は頓智のきく侍で、秀吉のご機嫌伺いをしては太閤を持ち上げていたというところから、太閤持ち→たいこ持ち→太鼓持ちになった。」等。
立方(たちかた)
舞踊を主にする者。これに対して地方がいる。
遠出(とおで)
芸者が客と花街の外にでかけること。又は、芸者の所属する花街の外のお座敷に出ること。
一般の社会では出張費が付くのと同じように、別料金が加算されます。東京では芸者はお客様と一緒に居た時間だけにお花代が派生するのが普通ですが、土地によっては芸者(芸妓)が玄関を出てから玄関に入るまでお花が付くというところもあります。そういったシステムの土地では別料金が加算されることは少ないようです。