お座敷では何をする?-- 芸者衆とお座敷遊びに興じる
「昨日芸者衆とお座敷遊びで盛り上がってさ…」なんて、
一流レストランでディナーを頂いた、よりも良いと思いませんか?
金比羅船々
向かい合った二人の間にビールの袴などを置き、唄に合わせて交互に袴に手の平を載せては引っ込める。袴の上に手を載せたとき、袴を掴んで取っても良い。取ったときは次に戻す。台の上に徳利の袴が有るときは手を開き、無いときは握らなければならない。次第に早くなっていく唄にあわせて交互に取ったり取られたり、取ると見せかけて取らなかったりと繰り返し、音楽を次第に早めていき、どちらかが間違えるまで行う。手の平を出し間違えた方が負け。
トラトラ(和藤内、虎拳とも呼ぶ)
衝立や屏風などを挟んで二人が立ち、ジャンケンをする遊び。普通のジャンケンと違うのは踊りながら、拳を出すところ。「虎」を四つん這い、「母」を杖を突くジェスチャー、「和藤内」は槍を突き出すポーズで表現する。
可愛らしい半玉が虎を演じたり、恰幅のいい紳士が老女のようによろよろと歩たりするのがおかしい。虎は母に勝ち、母は和藤内に勝ち、和藤内は虎に勝つ。近松の傑作『国姓爺合戦』から採ったもの。
野球拳
じゃんけんに負けたら、着ているものを一枚脱ぐというお色気ゲームとして知れ渡っているが、本来は愛媛県松山市に伝わる郷土芸能、宴会芸である。三味線と太鼓の伴奏に合わせて歌い踊り、 歌の終盤で「よよいのよい!」の掛け声に合わせてじゃんけんの手を出す。
じゃんけんの勝負が決したら、「へぼのけ、へぼのけ、おかわりこい」(伊予弁で「へぼ」は下手な奴を、「のけ」は「どけ」を意味する)のお囃子と共に負けた者は退場。